歯がゆくも大切な、間のおはなし
これは二ヶ月ほど前にパリを旅行した際の、街中の写真。綺麗な町並みからちょっと裏に入ると、落書きがあったりして…。
今日は寝る前に少し、間について話したいと思う。
あいだ じゃなくて ま の方の。
私は小さい頃から、人当たりが良くて、愛想が良くて、誰とでも仲良くなれるキャラだった。
結構幼いなりに周りにかなりの気を遣って生きてきたような気がする。
小学生の頃は、仲良し三人組が、2:1に分かれて、あんたどっちの味方なのよ!
と攻め立てられ、どちらにもいい顔をしたことで、二人から嫌われてしまうなんてこともよくあった。
なんていうのだろう、もう、典型的な日本人って感じで、
そんな時は、いつも間を読んでいたんだよね。あ、今こんなことがあったから、こんな風にきっと思ってるんだろうな、みたいな。
間を読むのって結構疲れるんだよね。
でも、最近 間 って意外に大事なのかもって思うことが増えて。
例えば付き合いたてのカップルって、緊張して何話せばいいかわかんなくて、
「けんと君、どんな映画見るの?」「…あ、んーとね、…フォレストガンプとか好きだよ。」みたいな、
この 緊張感が外まで滲み出ちゃってるこの、間。
仲良しの友達でも結構ある。
一つの話題が終わって、次の話題に移る時に、何話そうってお互いが考えてる時に、訪れる間。
これって、関係を良くしていくために大事な、ちょっとしたスパイスみたいなものだと最近すごく思う。
間って、相手のことを思いやっている時に訪れるものだし、
大事にしてるからこそ生まれてくるものなのだと思うから。
ここで、恋愛の話をして最後を締めくくるのはどうかとも思うのだけど、(笑)
最近倦怠期を迎えている、彼氏と自分とのことを振り返ってみると、
この 間 がないなあと思って、もしかしたらこの間のなさが、お互いへの無関心を表しているのかもしれないと感じてる…
スパイスのないカレーは、どこか旨味が足りないように感じるみたいに。
彼と自分との間に流れるのは、 間 ではなくて、もっと湿り気のあるどんよりとした空気なのであって、
そこには緊張感ではなくて気だるさとかマイナスのものがいっぱい含まれてるのかもと
うとうとしながら考える夜なのでした。
間 もリフレッシュしなければいけない時に来ているみたいです。