私という病
中村うさぎさん著の「私という病」という本を読んだ。
私はここ最近、ブログのテーマにも頻出して見られるように
女の価値。ということをよく考える。
ここ数年間、多くの精力的な女性運動家のおかげで、女性の社会進出がものすごい勢いで進んでいる。
それは、一人の大人の女性としての価値は、どれだけ社会で活躍をしているのかという物差しで、
男性と同等に価値を定めることができるようになったということでもある。
年収、地位、役職云々…。
でも女性自身、どれだけ社会で活躍しているのかという部分だけでは価値を計るためには
足りない。
女性としての価値というものは、もっと重要なところにある、と考える人が多いのではないだろうか…。
みなさんは、
当書にも記述があった、東電OLの方の事件をご存知だろうか?
慶応大学卒業後、初の女性総合職社員として入社した女性が、
昼間は男性社員と同様にバリバリと働きキャリアを築く一方で、
退社後は、毎晩渋谷円山町で待ちぼうけ、見知らぬ男を誘いホテルに行っていた。
この女性には及ばないが、自分自身、男から見た自分の性的魅力のレベルを図るために渋谷でナンパを待ち、その男についていった経験がある。
怖くてたったの一回きりであるが。
要に、女性という生き物は、多くの場合、「男性から見た自身の魅力のランク」によって
女性としての自分の価値を計っていることはまぎれもない事実なのではないだろうか。
この本を読んで。
どの時代にも男に愛されたい、モテたい、欲情させたいという気持ちは
女性の中に大きな野獣として眠っていて
自意識が触発された時に、大きなあくびをして
外に出てくる。そんな存在なのではないかなと思った。