映画「ショーシャンクの空に」

大学三年生になり、アマゾンプライム会員になってからというもの、暇さえあれば映画ばかり観ている。

最近は園子温監督や、松居大悟監督の作品が好きで、すなわち邦画ばかり観ていたのだが、会員になってからいつもおすすめの欄に出てくる映画があった。

ショーシャンクの空に」である。

はっきり言って私は、世の中に溢れるお涙頂戴ストーリーの映画には飽き飽きしていた。どうせこの映画もそうなんだろうな…と軽く見ていた。少なくとも私にとって洋画はそんなイメージが強い。

かなり第一印象がよくない作品だ。

だが、読後感ならぬ、観後感がものすごい。


希望と夢を持つ者の強さやしなやかさを感じ、とても勇気付けられる映画であった。

まず、この物語の大部分は刑務所で繰り広げられる。

夢も希望も、持つことが許されないこの場所で、たった一人、生きる希望や目標を見出しそのために新たな人生を歩みだそうと決意したものがいた…


夢を語ることが、なんだかカッコ悪いことのように受け取られがちな、現代。 

努力次第で、多くのチャンスが転がっているのに、自分は何をやっているんだろう、とハッとする瞬間が要所要所にあって、
映画を見ながらもソワソワして、どうしてもじっと見ていることができなかった。

なんども一時停止ボタンを押して自分と向き合いながら、自分のペースで観る。そんな映画だった。


夢、希望、目標。忘れていた心の奥底にそっと優しく触れられたような気持ちにさせる、この映画最後のシーンは、息をするのも忘れてしまうほど。


ぜひ、観てみてください。映画が終わる頃には(あるいは私のように映画の途中で)忘れかけた何かがそっと動き始めるはずです。